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ヒット商品番付とキャッチコピー

2009年が早くも折り返し地点を過ぎました。そして6/17に、
日経MJから「2009年上半期ヒット商品番付」が発表になりました。

東            西
横綱  インサイト&プリウス   ファストファッション
大関  990円ジーンズ      下取りセール
関脇  キリン フリー       節約弁当
小結  オバマ大統領       侍ジャパン
前頭  1Q84          蒸気レスIH炊飯器
(以下略)

番付上位の多くは「未曾有の大不況」の中でますます固くなる
消費者の財布の紐を解かせるための、企業の涙ぐましい努力
が生んだ商品たちという印象です。上位の商品がどういう売られ
方をしたのか、興味深かったので各商品のキャッチコピーを調
べてみました。

インサイト(ホンダ)=「みんなに乗って欲しい、189万円」
・・・ホントにど真ん中のストレートと言う感じですね。
この価格訴求が功を奏してバカ売れしました。

プリウス(トヨタ)=「スーパー・ハイブリッド・カー」
・・・ヒネリがないね。価格がスーパーで買うみたいに
安いから?というわけではなさそうですが、インサ
イトの価格に対向して大幅値下げした結果、大
ヒットしています。

ファストファッション(西友など)=「KY:価格、安く」
・・・これも価格訴求。ダジャレは疑問ですが不覚にも
笑ってしまいました。

990円ジーンズ(g.u.)=「ケタ違いを、はく」
・・・まさに1ケタ違いの値段。良品安価のニーズは
どこまで行くのか?

キリン フリー(キリンビール)=「アルコール0.00%で
飲酒運転のない社会を目指して」
・・・価格訴求じゃないけれど、製品の特徴そのままの
コピー。わざわざ小数点以下2位まで言うのが自信の
表れです。

価格が安いことをストレートに訴えるコピー、商品の特性をその
まま表したコピー。上位のヒット商品のコピーに、なんの工夫も
遊びも感じられない。広告表現としてつまらなくないですか?

もしコピーライターが関わっているなら、ボツになったコピーの
ほうに興味がありますね。

そんな中、コピーライターの大御所で、私が好きだった「でっかい
どぉ、北海道。(ANA)」「飲むときは、ただの人。(サントリー)」など
のコピーを書いた、真木準さんが、先日亡くなりました。

ダジャレで遊ぶ、裏の意味を読む、韻を踏む、間を楽しむ・・・
そんなプラスアルファの楽しみ方ができた広告の言葉が、真木準
さんと一緒に姿を消してしまいました。

コピーで商品が輝いて見えた時代は遠い昔になってしまったの
かも知れません。

投稿者 prism : 12:34 | コメント (0) | トラックバック

近頃の若い奴らは・・・

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四国をフィールドに環境保護や国際交流などの活動をしている大学生など青年活動家のネットワーク、「四国青年NGO HOPE」という団体があります。5月4日、香川で行われたこの団体のスキルアップ合宿に講師として招かれました。
合宿参加者は四国内の国立大学をはじめ、中国、近畿、遠くは関東などから集まった大学生、社会人など100人ほど。私は分科会のひとコマで「自己PRのコツ」についてお話しさせてもらいました。
自分とはふた回り以上も年の違う若者たちを前にして話すのは、いつもの中小企業の経営者の皆さんに話すのとは勝手が違い、正直しんどかった。でも、集まった若い人たちは一様に「社会のために何か役に立ちたい」という意欲があふれていて、真剣さがにじみ出ている。逆にこちらが刺激を受け「俺も大人なんだからもっと地に足をつけた考えをしなきゃ」などと反省してしまいました。
合宿を切り盛りするのはこのNGOの理事長である愛媛大生のI君と、事務局の数名。団体の運営やイベントの進行など、彼らがてきぱきと働く様子は、そこらへんの会社員よりずっと頼もしくてちょっと感動しました。こんなに甲斐性のある若者たちを目の当たりにして、「将来の四国も捨てたもんじゃないな」と心強く思った、GWの一日でした。

投稿者 prism : 19:01 | コメント (0) | トラックバック

融通無碍~作品と商品

PRISMは今年4月20日で設立4周年を迎えます。
4周年の節目に考えたことなどを。

「素材にこだわる」、「国産にこだわる」、「手作りにこだわる」、「鮮度にこだわる」・・・・
この場合の「こだわる」は「妥協しないでとことん追究する」という意味で使っていると
思われるのですが、私は何となく違和感があるのです。「こだわる」って、こんなに
肯定的な言葉でしたっけ?

「学歴にこだわる」、「メンツにこだわる」、「処女にこだわる」とか、「ちょっとしたことを
必要以上に気にする」みたいに、少し否定的な意味で使われるのが本来だと思うん
ですね。

多くの中小企業の社長が、「○○にこだわってつくりました」とおっしゃるのですが、
そういう会社の商品がなかなか売れなくて困っている現実を目にします。その理由を
考えてみると、作り手のこだわりが過ぎて、市場に受け入れられないモノが出来上が
ってしまっていることが多い気がするんですね。

お菓子メーカーでいえば、「無添加にこだわって」「地元産原料にこだわって」「手作り
にこだわって」「デザインにこだわって」・・・こうして作っていくと、おのずとコストが高く
つき、価格を上げないと採算が取れなくなる。

社長は「うちのお菓子はとことんこだわったから絶対美味しい。だから、価値のわかる
人だけに食べて欲しい」と言います。キャッチコピーは「材料はすべて○○県産、無
添加、手作りの安心安全なお菓子」です。だから「良いものを作った。良いものを作る
にはお金がかかる。それを理解してくれる人は高い金を払ってくれる」と考えて、自信
を持って売り出す。

でも結局売れない。理由は、単純に高いから。おいしくても、高くて手が届かないお菓
子は商品としての価値がありませんよね。この社長が目指しているお菓子は「商品」
ではなく自己満足だけの「作品」なのではないでしょうか。

音楽の話で言うと、アーティストがCDを作るとき、歌詞や曲にこだわって、演奏にこだ
わって、とことん金を掛けて録音したCDが全く売れないことはよくある話。アーティスト
は本来、「作品」を作るのが仕事ですが、音楽マーケットの中では、「商品」として考え
なくてはなりません。

作品としては「良いもの」であるかどうかが大事ですが、アーティストがどんなに「良い
もの」を作ったとしても、「ちっとも買う気が起きないもの」であればそれは絶対にヒット
しません。逆に、タレントがテレビ番組の中でお遊びで作った企画物のCDが爆発的に
売れる、なんてこともよくあります。この場合、作品としては二流以下かもしれないけれ
ど、商品としては高い価値があった、つまり、売上は作品のクォリティには比例しない
ということですね。

企業が世に出すのは、「良い作品」と「売れる商品」のどちらも満たすのが理想。でも、
時として正反対の方向のどちらかを選択しなければならないときもあります。こんなと
き、小さな「こだわり」にとらわれすぎて大事な「企業の価値=収益を上げること」を放
棄してしまうのはとてももったいない気がします。

作り手の考える「こだわり」が本当に必要で価値があるかどうか、買う側の立場になっ
て冷静に考えてみましょう。「絶対、こうじゃなきゃいけない」ってことは、あんまりないと
思いませんか。こだわりはほどほどにしましょう。

松下幸之助さんは、“素直な心”の働きを“融通無碍”という言葉で説明することがあっ
たそうです。融通無碍とは「五条の橋の上で弁慶がなぎなたを振り下ろすと、牛若丸が
ヒラリヒラリと身をかわしつつ、スキを見つけてピシャリと一撃を加え、降参させた。この
牛若丸の身のこなしのようなものだ」そうです。つまり、ひとつの見方考え方にこだわる
のではなく、自由自在にものを見、考え方を変え、より良い判断をしていく。「素直な心
でいれば、どんな困難に直面しても、融通無碍に対処して、自らの歩みをスムーズに
進めることができる」と言われています。

世の状況がこれほど刻々と変わる中で、主義や信念を絶対に曲げない、というのは必
ずしも合理的な行動ではないと思います。

PRISM、5年目のテーマは「融通無碍」でいきます。

投稿者 prism : 20:41 | コメント (0) | トラックバック

四国の元気な中小企業のブランドづくり

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遅ればせながら、高松の街で見た2009年の初日の出です。

1月9日、中小機構四国支部で私たちが取り組んでいる「地域資源活用プログラム」の
認定企業さんを集めた勉強会が開かれました。

参加されたのは四国4県の中小企業で、地域の特産品や技術を使って新しい商品・
サービスをつくり、全国に売り出そうとしている企業の経営者の方々(約30社)。

今回のテーマは「ブランドづくり」。

各県で自社商品のブランディングに取り組んでいる企業から、それぞれにブランド
づくりに関する考えかたについて、事例をもとに紹介をしていただきました。

香川県東かがわ市の醤油メーカーで、業界初の粉末醤油「ソイソルト」を開発した
㈱かめびしの岡田佳苗社長は、若くてアグレッシブな女性社長。

東京や外国に出かけた際に一流レストランを訪ねて、シェフに面会を求め
「一度ためしに使ってください」と直接商品サンプルを渡すのだそうです。
そのあと何度もフォローして、有名シェフのサポートをとりつけることで、
自社商品のブランド価値を高め、百貨店や小売店への商談に生かすのです。

岡田さんの「直撃作戦」はPR面でも効果を発揮していて、新しい取り組みを始める
ときには、過去に取材してもらったマスコミの記者に片っ端から電話して、取材を
要請するのだとか。
記者というのは、一度取材したことがある相手先であれば安心できるので、
二度三度と取材に来てくれるものです。
こうして徐々にマスメディアへの露出を増やすことで「メディアがメディアを呼ぶ」
サイクルを作り上げているわけですね。

高知県四万十町の道の駅「四万十とおわ」を運営する㈱四万十ドラマの畦地履正
社長は、「四万十新聞バッグ」を持参。
6年前に農家の主婦が考案して誕生した「新聞でつくったエコバッグ」がマスコミを
通じて注目を集め、海外からも注文が相次いでいるエピソードを披露。
高知県を代表する観光資源「四万十川」のブランドを最大限に生かして、その地域
にしかない名産品を次々と開発し、山間部の小さな町に大きな経済効果を
もたらしています。
四万十川の自然と人を基本に、天然の良さをアピールするという軸が全くぶれる
ことなく継続されている取り組みには脱帽です。

徳島県で水産品の加工販売を行う㈱ヒロ・コーポレーションの四宮浩さんは、
徳島県阿南市の沖合いで獲れる鱧(はも)を「巴はも」と名づけ、関アジ・関サバや
下関のフグ、山陰の松葉ガニなどに並ぶブランド魚として日本中に広めたいと
いう意気込みを発表。
四宮さんみずから単身で「巴はも」ののぼりを持って東京に乗り込み、人通りの
多いところで宣伝するとのこと。
こうしたゲリラ戦略は、一見効率が悪いようにも見えますが、どこかでマスコミの
アンテナに引っかかってメディアに取り上げられればそこからブレイクする可能性を
秘めています。

そのほか、デザイナーとのコラボをきっかけに、手袋からファッション小物の分野に
事業転換して成功した㈱ルボアの林周二社長、松山市沖に浮かぶ小さな島“中島”
であなごの陸上養殖を行い「活媛あなご」として新しい食材の提案を続ける㈱活媛の
中山仁助社長も登壇し、自社のブランド戦略を披露していただきました。

どの企業の経営者も、それぞれに際立った特色をうまくPRに結び付け、商品の
付加価値を高める取り組みを実行されています。
その手法やプロセスは異なりますが、モノを売り、事業を伸ばしていくにはブランド作り
が重要であることを皆さんよく理解し実践されていて、かえって私の気づかなかった
ことを教えていただきました。

一番刺激になったのは、経営者の皆さんの、“思いの強さ”と“常識を超えた行動力”
です。

それぞれの経営者の周りにはオーラが漂っていて、“売れる空気”が満ちています。
低価格競争、薄利多売の苦しい経営から脱却するために、こうして経営トップが率先して
ブランドづくりに取り組んでいくしかないんですね。

ブランドというのは、お客様の心の中に育てるもの。商品にネーミングやロゴマークを
付けるだけでブランドが出来上がるものではないのです。
ブランドは赤ん坊と同じで、生まれたらミルクを飲ませてごはんを食べさせて、服を
着させて、教育して、ゆっくりと育てていかなければならないものです。

そのミルクやごはんの変わりになるのが「情報」だと思います。
商品や企業の価値を、あらゆる手段をもって多くの人に知ってもらい、理解してもらい、
好きになってもらうために情報発信を行うこと。

そしてそれは、PRの本質に他ならないわけですね。

「PRを通じたブランドづくり」。PRISM通信は今年もこのテーマで一年頑張って
情報発信していきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


投稿者 prism : 21:59 | コメント (0) | トラックバック

エキサイティング2009へ

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2010年に開かれる「瀬戸内国際芸術祭」。
小豆島をはじめ直島、女木島、男木島など、香川・岡山県の島を舞台に、
多くのアーティストが集い、様々なイベントが企画されています。

27日、このプロジェクトを支援する有志のキックオフ集会に参加してきました。
広告関係者、デザイナー、コピーライター、ウエブの専門家、自治体関係者、学生、
地域おこしに熱心なNPOの方など、錚々たるメンバーが集まって、新しい
プロジェクトに向けた協力体制を確認しあいました。
私も、本業のメディア戦略などの分野で力になれればと思っています。

2008年が終わろうとしています。瞬く間に過ぎていった感のあるこの一年。
今年が明けるときには、新しい年に向かっての期待感が希薄だったのですが
最後になって私の周りで、ワクワクするようなムーブメントが起こりかけています。

来年は、きっとエキサイティングな一年になるだろうな。ワクワク。


投稿者 prism : 12:24 | コメント (0) | トラックバック

今年の十大ニュース 薄毛編

クリスマスも終わり、もうすっかり年末気分ですね。

今年最後のネタを探して、「10大ニュース」というキーワードで検索していたら、
「薄毛にまつわる2008年10大ニュース」という見出しが目に付きました。

面白そうなのでのぞいてみると、本社が名古屋で発毛・育毛サロンを展開して
いるバイオテックという会社のサイト。

今年の「薄毛にまつわる10大ニュース」は以下の通りだそうです。

1位 「ロシアの元首ツルフサの法則」は今年も健在
ニコライ1世以来、ロシアの元首の座はツル(薄毛)とフサ(多毛)が交代で
担っているという法則がある。今年5月、前任のプーチン(ツル)の後を受けて
メドベージェフ(フサ)が就任した。さかのぼると、プーチンの前はエリツィンで
「フサ」、ゴルバチョフは「ツル」だった。ロシアには「元首を選ぶ際にはツルフサ
の法則を遵守する」ことになっているようだ。

2位 ハゲの渡辺久信監督、就任1年めで西武を日本一に
現役時代はイケメンだった渡辺監督が監督就任時には見事な薄毛に。しかし
見事に薄毛パワーで日本シリーズ優勝。

3位 カツラ疑惑にトラボルタが決断
往年のアイドルスター、ジョン・トラボルタは最近カツラ使用者であることを指摘
されている。テレビ番組の放送日時と内容によって、髪型が大きく変わっている
という。

4位 綾小路きみまろCDセールス100万枚
「中高年のアイドル」で、自分がカツラであることを告白して話題となった綾小路
きみまろの漫談のCDが、セールス100万枚を突破。

5位 天ぷらの「ハゲ天」が創業80周年
銀座の天ぷら専門店「ハゲ天」は今年創業80周年を迎えた。創業時は「たから」
という店名だったが、主人の薄毛のイメージが強かったため、常連客から
「ハゲ天」と親しまれ、屋号に定着。

6位 アフロがカツラを倒す
2005年、試合中にカツラが取れたことがきっかけで「かつらボクサー」として
注目を集めた小口雅之選手。その後11連勝と快進撃を続けた。今年12月の
防衛戦でアフロヘアの選手に敗退。

7位 「飲む発毛剤」薬物禁止リストから除外
ドーピング検査の世界機関WADAは、発毛剤などに含まれるフィナステリドを
2009年の禁止薬物リストからはずした。薄毛のアスリートに朗報。

8位 抜け毛が労災として認められる
韓国・水原市の裁判所は今年2月、兵役によるストレスが原因で脱毛症になった
という男性(26歳)の訴えを認め、国に補償金の支払いを命じた。

9位 薄毛地区で今年も「牛の海およぎ」
島根県、隠岐の島の薄毛地区では、江戸時代より100メートルの沖合いから
牛を泳がせる「牛の海泳ぎ」という風習がある。今年も牛2頭の「牛かき」が
見られた。

10位 薄毛がパスポート手続きの障害に?
イギリスで、薄毛の男性がパスポートの写真を撮ったところ「ハゲ頭に反射した
照明の光がまぶしすぎる」という理由で撮り直しを命じられた。テロを警戒し、
まぶしさで人相風体をごまかすような写真だと許可されなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どれも社会的には取るに足らないバカバカしさですが、薄毛の当人なら思わず
読んでしまう10大ニュースになっています。

まだマスコミで報道された形跡はないですが、どこかのアンテナに引っかかったら
面白い展開になるかもしれませんね。

こんな「ヒマネタ」的な情報発信でも、ターゲットとなる顧客の関心をひきつける
ことができるという好例です。

皆さんの会社、業界でもオリジナルの10大ニュースをまとめて情報発信して
みてはいかがでしょうか。年末のニュースレターのネタなどには最適ですね。

投稿者 prism : 12:54 | コメント (0) | トラックバック

メディア掲載 「AERA」2008.5.19号

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2008年5月13日発売のAERA(朝日新聞社)に、「小豆島の地酒復活」として、森國酒造さんの記事が掲載されました。その中で、デザイナーの柳沢高文氏(ドリームネットワークアクティビティ)と私セノオ(PRISM)が3人揃って写真つきで紹介していただきました。
本来、PR担当として森國さんの取材に立会っていただけだったのですが、話の流れで森國さん、柳沢さん、セノオの3人の出会いと協力関係について記事にしたいという要請があり、急遽写真を撮っていただくことになりました。
取材の日は土曜日だったこともあって、いつものスーツ&ネクタイ姿でないのが惜しいところ(笑)ですが、こうやって3人そろって全国メディアに取り上げていただけると言うことは非常にラッキーでした。ライターの藤川氏に感謝です。
いつも企業さまの黒子に徹している私としては、できるだけでしゃばらないのが流儀ですが、たまにはいいかな、と。

投稿者 prism : 23:16 | コメント (0) | トラックバック

つながる、しあわせ

明けましておめでとうございます。
皆様どのような新年を迎えられましたでしょうか。

今年の正月も、岡山県にある実家で迎えました。暮れから元日にかけて大変な
寒さだったので、山あいにある私の実家では雪がうっすらとつもり、正月らしい
冬景色となりました。

テレビではつまらない特別番組が多い中、今年も箱根駅伝を見てしまいました。
元々駅伝が好きだったわけではないけれど、正月の退屈しのぎに見ているうちに、
これを見ないと一年が始まらない、そんな気分になってしまった私です。

日テレの過剰演出と大げさな実況が少し鼻につくものの、変な芸能人が出て
こないのはいいですね。

さて、今年の箱根駅伝も様々な「筋書きのないドラマ」が見られました。日大の
留学生ダニエルの15人ゴボウ抜き、3年連続区間新記録を出した東海大の
佐藤、山登りでの早稲田の大逆転・・・。

でも今年が特別だったのは、3校もの途中棄権チームが出たことでしょうね。
苦痛に顔をゆがめてへたり込み、なんとか立ち上がり、フラフラになりながら
懸命に足を進める、それでも最後には力尽きて崩れ落ち、監督がストップを
かける。泣きじゃくる選手。

あと2キロ、あと500メートルという目の前の中継点までたどり着けなかった
無念は、画面から伝わってくる以上のものでしょう。次のランナーにタスキを
渡せなかった彼らはこのあと一生、その重い荷物を背負って生きていくことに
なるかもしれません。彼ら自身のつらさ、悲しさは想像を絶するものがあるの
ではないでしょうか。考えるだけで胸が締め付けられるような気持ちになります。
どうか彼らが、絶望の淵から立ち直って、また生き生きと走れるようにと願う
ばかりです。

こんな壮絶なドラマは、駅伝というリレー競技だからこそ生まれてくるもの。
マラソンであれば途中で走れなくなっても、自分ひとりの負けで済む。けれども
駅伝は、次のランナーに制限時間内にタスキを渡せなければ、チーム全員の
がんばりが泡と消える。大東文化大学の選手がフラフラになって、タスキを
にぎりしめ泣きながら走る姿は、優勝争いよりも感動的でした。タスキをつなぐ
こと、それは彼らのこころの絆(きずな)をつなぐことでもあるんでしょうね。

ところで、リレーという言葉が、英語のリレーション(relation)から来ているのは、
ご存知かと思います。

PR(Public Relations)のリレーションと同じ意味。つまり人と人のつながりを
表しています。駅伝を見ていて、あらためて自分が取り組んでいる仕事の
意味を考えました。

PRの仕事の本質は、コミュニケーションとリレーション。作り手(企業)の思いを、
様々な切り口で表現し、メディアという第三者の力を借りて買い手(消費者)や
使い手(生活者)に正しく伝え、共感してもらい、そしてその輪を広げていくこと。

要するにそれは、人と人をつなぐこと、企業と人をつなぐこと、企業と企業を
つなぐこと。そして、こころとこころをつなぐことです。
つながるからこそ理解しあえる。つながるからこそ新しい何かが生まれる。
つながるからこそまた次につながっていく。

ネット全盛のバーチャルな世界が広がっている今だから、リアルな世界での
つながりをもっと大事にしたい。
私は今年も「こころとこころをつなぐ」PRプランナーでありたいと思っています。

本年も、変わらぬお付き合いを賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

投稿者 prism : 20:37 | コメント (0) | トラックバック

抜いて、抜かれて

12月20日の朝、いつものように日本経済新聞を開くと、「リクルート、スタッフサー
ビス買収へ」という記事が目に飛び込んできました。
リクルートが人材派遣業界で売上高トップのスタッフサービスを、1,700億円で買収
する方向で最終調整に入った、という記事です。

この日、この記事が掲載されていたのは日経新聞一紙だけ。翌21日にはその他
の朝日・毎日・読売・産経などが追従して同様の記事を書き、リクルートによる緊急
記者会見も行われました。

続いて12月22日、「グッドウィル事業停止へ」という大きな見出しが朝日新聞の一面
トップに大きく躍りました。グッドウィルグループが二重派遣など違法な日雇い派遣を
繰り返したので厚労省が事業停止命令を出すという記事。

22日にこの記事が載ったのは朝日だけで、23日にはその他の各紙が同じような
後追い記事を掲載しました。
(当地には夕刊がないのでわかりませんが、東京などでは当日の夕刊に載ったと
思われます)

つまり、この一週間で2件の人材派遣業界の重大ニュースが相次ぎ報道された、
ということになります。

スタッフサービスは一般の人材派遣業、グッドウィルは日雇いの労働者派遣が中
心であり、そのカテゴリーは違うのですが、人材派遣業界の注目度が高まっている
中でこうした大きなニュースは否応なく目に付きますね。

これら二つのニュースの出所は、記者クラブでの発表ではありません。日経や朝日
の記者自身が取材して書いた単独の記事、いわゆる「特ダネ」、「スクープ」です。
当日、他社の記者はデスクから呼び出されて大目玉をくらい、大あわてで取材に出
かけ、記事をまとめ、その日の夕刊や翌日の朝刊に間に合わせたことでしょう。

このような1紙独占のスクープ記事は新聞記事の中で最も価値が高いとされ、その
後の後追い報道や社会的な影響が大きければ大きいほど、記者としての内面的な
喜びは大きく、社内での評価も高まります。

特に日経新聞というのはその名のとおり経済分野で最も大きな力を持つメディア
ですので、経済分野のニュースは何が何でも自社が抜く(独占で報じる)のだ、とい
う気概を持っています。各業界の専門記者も多く、取材体制も整っています。また、
企業や経済団体が日経の影響力を利用しようとして日経だけにわざと情報を流す
(これを「リーク」といいます)ことも多く、黙っていてもスクープが取れる環境にあり
ます。逆に彼らは、経済分野の重大ニュースを他社に「抜かれる」ことや「特オチ」
(他紙が報道しているのに一社だけ掲載できないこと)は絶対許されないという
厳しい宿命を背負っているのです。

20日の紙面では日経が他紙を「抜いた」のですが、22日には朝日が「抜き返した」
ことになりました。見事なスクープ合戦でした。

もっとも、企業買収の記事は「経済部ネタ」なので日経が強く、厚生労働省による
事業停止命令は企業の不祥事となるので「社会ネタ」に強い朝日に分があった、
ということは当然のことかも知れません。

記者という人種は、農耕民族の日本にあってきわめて狩猟民族的な特徴を持って
いて、誰も獲れないような獲物をひたすら追い求める、特殊な人たちです。
彼らはもともとスクープを取るために仕事している、といってもいいくらい。

「まだ誰にも知られていない事実」や「公になっていない重大ニュース」をどこよりも
早く伝えることを無上の喜びにしています。だからこそ丹念に取材をし、ネタを集め
ることに余念がありません。その中で「これだ」という事実に狙いを定めたら、夜討
ち朝駆けの周辺取材で状況証拠を集め、裏づけを取り、念には念を入れて記事に
するわけです。

ある記者は、「スクープを追い求めているとき、自分の書いた記事が出たときの反
応を考えて身震いする」と言っていました。

そうして渾身の力をこめた特ダネ記事が紙面に出る。案の定、他紙の記者が大慌
てで取材に飛び出した。企業は緊急記者会見を行った。テレビも動き出した・・・と
いう状況になったとき、当の本人は心の中でガッツポーズをするのです。

この特有のクセが悪い方向に出ると、スクープ狙いで書いた記事が「誤報」になっ
たり、企業の経営に悪影響を及ぼす結果になって恨みを買ったりというケースも、
あります。実は誤報の多さも日経がいちばんだと思うのですが・・・。
彼らはそのたびにデスクからしかられ、苦い思いをすることになります。しかし、
そうした経験を積み重ねた日経の中堅以上の記者の取材能力は、他社より一歩
リードしているように私は感じています。

余談ですが、スクープ記事の多くは、リード(前文)の言い回しに特徴があります。
リクルートの記事では「リクルートは・・・・買収する方向で最終交渉に入った。
・・・・1700億円前後で調整中とみられ・・・・めざしている」。グッドウィルの記事では
「厚生労働省は・・・・事業停止命令を出す方針を固めた。・・・対象となる見通し。
・・・可能性がある」など、遠まわしな表現が多いのが特徴。

これが記者クラブでの発表による記事なら「○○○○と明らかにした」や「○○○○と
発表した」となり、本文にも断定的な表現が多くなります。

日経・朝日に「抜かれた」各紙は翌日「・・・買収する方向であることが、20日まで
にわかった」なんて書きをしているのですが、「日経新聞の記事によってわかった」
とは意地でも書けないですもんね。

投稿者 prism : 20:33 | コメント (0) | トラックバック

現代の味ことば

12/17付の産経新聞朝刊に、「現代の味ことば」に関する調査結果、という
記事が載っていて、興味深く読みました。

記事によると、ミツカングループが行った調査で、10代、20代の若者中心に
新しい「味ことば」が生まれてきているとのこと。例を挙げると
「がっつり」は量の多さを表し、「がっつり食べる」というとお腹いっぱい食べる
こと。カロリーたっぷりという意味もある。
(今はやりの「メガ盛り」はまさに「がっつり」食べるためのメニューなのですね)

「まじヤバイ」は、「ものすごくおいしい」ときの表現。細かな味の表現はでき
ないけれど,とにかくおいしい。昔の表現なら「ほっぺたが落ちそう」なほど
うまいという意味。
(最近「やばい」という言葉が肯定的に使われているのを聞いて違和感を覚え
ているのは私がオッサンだから?)

ほかにも「ドクロ」は「まずい」という意味で「ドクロカレー」などと使われる。
「オニ」は「とっても」と同じ意味で「オニうまい」みたいに使うのだそうです。
(うーん、オッサンは「チョーまずい」「激ウマ」ぐらいで勘弁してほしい)

このほか、「ふわふわ」「つるつる」など食感を表す擬音語・擬態語から一番
好きな「食感ことば」を選ぶという調査もあり、その結果、ベスト3は①もちもち
②シャキシャキ③サクサクだったとか。

最近、わが香川の讃岐うどんでも、固めで腰の強い「しこしこ」麺から、少し
やわらかくて粘りのある「もちもち」した麺に顧客の嗜好が変わってきたという
ことを、ある製粉会社の方に教えてもらいましたが、その傾向は讃岐うどん
だけではなくて、全国的な流れだったんですね。

日本人は食感に敏感で、日本語には食感を表す表現が他の言語と比べて
多くあるということも書かれています。食感とは味やにおいの表現ではなくて
「パリパリ」「ネバネバ」など歯ざわりや舌触りを表すもの。食品関係の公的
機関の調査では日本語には445もの食感表現があり、英語77語、中国語
144語、フィンランド語71語など他の言語と比べて圧倒的に多いのだとか。

このように、味や食感の微妙な違いを表現する言葉という道具がたくさんあっ
たからこそ、日本の料理人の腕が磨かれ発展してきたのでしょう。ミシュラン
にいきなり170店もの星つきレストランが掲載された背景も、そこにあるのか
も知れません。

日常の食事でも、味や食感をうまく表現できれば、食事のときの会話が弾む
でしょうし、こうした擬音語や擬態語が自由自在に使いこなせるようになれば、
彦麻呂みたいな「グルメレポーター」にだってなれるでしょうね。

ただこれから先、「おいしい」の表現が「まじヤバイ」「オニまずい」だけになっ
たら、日本の繊細な食文化が崩壊するのではないか、と指摘する専門家も
いるそうで、私も全く同感です。若い人たちへの「味ことば」の教育なども「食育」
の一環として取り入れるべきではないでしょうか。

さて、私がこうしたテーマで文章が書けるものミツカンさんが「現代の味ことば」
に関する調査結果を発表してくれたから。この調査はおそらく、自社の商品
開発やマーケティング目的ではなくて、純粋に「ミツカン」の露出を狙ったパブリ
シティネタとして行ったものであると推察されます。

しかし目的が何であれ、世間一般の人が知らなかった結果が出てきたり、興味
深い傾向が読み取れたりした場合は、マスコミが放っておきません。今回の
「味ことば」も、「グルメブーム」の中で我々が普段使っているものの、そこに
焦点を当てた調査がこれまでに無かったため、興味を引く記事に仕上がった
わけです。

ミツカンという会社は、こんな調査パブリシティが「まじヤバイ、オニうまい」ですね。
(「とっても上手」という意味。使い方、合ってるかな?)

ミツカンのニュースリリースはこちら。
http://www.mizkan.co.jp/company/newsrelease/2007news/071108_2.html


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ミシュランもいいけれど

レストランの格付け本「ミシュランガイド」の東京版が11月22日に発売されました。
先週のテレビは星がひとつだふたつだ三つだって、各局とも大騒ぎでしたね。
ちなみに私が行ったことのある店を探してみたら、178軒のうちうなぎ屋「竹葉亭」が
ひとつ星でかろうじて入ってました。

評論家や自称グルメの中ではその評価について賛否が分かれているといいます。
本場のパリよりも星の数が多いことから「東京は世界に輝く美食の都だ」という人も
いれば「星を濫発しすぎでミシュランの権威が落ちた」だとか、「三ツ星の寿司屋
『J』は東京の寿司屋としては最低レベル」だとか。まあ、忘年会シーズンに入った
東京では、しばらくこの話題で盛り上がるのかも知れませんね。

星が付いた店には問い合わせの電話が殺到して仕事にならないとか、常連さんが
入れなくなるとか、取り上げられることが良い面ばかりではないようですが、
ミシュランに載るということは、その店にとって営業面だけでなく様々な波及効果を
もたらすことになると思います。

星の数はいくつであっても、ミシュランのお墨付きをもらったことで知名度が
上がり一気にお客が増えるのは当然。また何年経っても「ミシュランに載った店」
というキャッチコピーが使えることも大きいです。今後は「三ツ星店のオーナーが
その昔修行したことのある店」や、「三ツ星店○○で修行したシェフが経営する店」
などもメディアが取り上げたりネット上で話題になったりして人気に火がつく
可能性もあります。

たとえば、徳島の料亭「青柳」。今回、三ツ星にランクされた和食店「かんだ」
「小十」の料理人は、「青柳」で修行された方だそうで、ふたつ星、ひとつ星の
店の中にも「青柳」出身者が数多いとのこと。「青柳」は小山裕久さんという方の店。
小山さんは調理師学校も経営されているほか、徳島で数店と東京の虎ノ門や
赤坂などに懐石の店をもたれています。和食に関する著書も多数あり、日本
料理界では名の通った料理人です。

今回のミシュランでは「青柳」関係の店は掲載されなかったようですが、これが
きっかけになって徳島と東京の「青柳」と「小山さん関連銘柄」にスポットが当たる
ことになるかも知れません。ぜひ注目してください。

まあ、食べ物の嗜好や趣味は人それぞれ。三ツ星の店に誰が行ったとしても、
その感想は「おいしい店ならもっと他にたくさんある」ということになるのでしょう。
それに何より、どの店もひとり数万円するような高級店ばかり。一般の人間は
ほとんど「そんなの関係ねえ」の世界ではないかと思います。

で、一般人の私としては、うまいものランキングといえば11月23日にTBS系で
放送されていた「ランキンの楽園」のほうに興味がわきました。「ギャル曽根が
47都道府県のご当地レトルトカレーを食べつくし、一番おいしいカレーを選ぶ」
という企画。最近、大食い芸人としてブレークしたギャル曽根の胃袋には驚く
ばかり。47県のカレーを全部平らげたうえに上位5品はおかわりするのだから、
異常としか言いようがありません。
(ヤラセじゃないかと疑うくらい立派な食べっぷりです)

この企画でギャル曽根がナンバーワンに上げたのが、鳥取県の「鬼太郎の
好きなビーフカリー」。但馬牛のカレーや鹿児島黒豚のカレーを押しのけて、
鳥取の「鬼太郎カレー」が日本一になったのはすごいことです。この放送直後、
製造した米子市の「きさらぎ妖怪社」に全国から注文が殺到し一気に
売り切れました。肉は鳥取県産の牛肉というだけでブランド牛でもないし、
特に変わったものが入っているわけでもない。ただ、オーソドックスなビーフ
カレーとしてものすごくおいしいそうです。

全国ネットのテレビのPR効果に今さらながら驚くとともに、米子市や境港市を
中心とした「ゲゲゲの鬼太郎」を使った町おこしの成功事例がまたひとつ
増えたことが嬉しかった。次は、米子や境港でこのカレーが食べられる店を
作れば、カレー目当ての観光客を増やすこともできますね。

ミシュランに載るような豪華な懐石料理やフランス料理を、一度くらい
経験しておくのもいいかと思いますが、今すぐ食べたいのは圧倒的に
「鬼太郎カレー」のほうですね。

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節分商戦に異変あり!

今年の節分は2月3日。節分というと「福は内、鬼は外!」の豆まきが風物詩
だったのですが、ここ数年、「節分の日にある方向を向いて無言で太巻き寿司
にかぶりつく」という新しいスタイルが家庭行事として定着してきましたね。

この「恵方巻き」、もとは大阪の海苔問屋の団体が、江戸時代に関西の一部に
あった古い風習を参考にして1987年に道頓堀で行なった街頭PRイベント
「海苔祭り」の催しから始まったものだとか。商売上手の大阪人が考えそうな
ことですね。

そして、89年にセブンイレブンが「恵方巻き」としてCMを流したことで一気に
全国区に。4年ほど前から、コンビニチェーンや百貨店、食料品店のほとんどが
恵方巻きを販売するようになりました。

ミツカンが行なった調査では、恵方巻きの認知度は88%、実際に恵方巻きを
食べたことがある人は62%と、急速に全国に浸透しつつあります。
私の周りの人に聞いてもみんな、数年前から毎年、節分に太巻きを食べるよう
になったと言っています。

特定の業者が作り出して、日本じゅうを巻き込んだマーケティングPRの成功例
として、去年の同じ時期のプリズム通信でも、バレンタインデーのチョコレートと
一緒に紹介しましたが・・・・

今年になって、この「恵方巻き」周辺に新たな異変が起きているようです。
なんと、寿司に対抗して(?)、スイーツの「恵方ロール」なるものが次々と登場
し話題になっています。

実は、去年の節分にセブンイレブンが「丸かぶりロールケーキ」を発売して
300万本以上売ったのですが、一瞬のことだったのであまりマスコミでも話題に
上りませんでした。
ことしは「二匹目のドジョウ」狙いの「恵方ロール」があっちからもこっちからも
早々と発表されて、マスコミも注目し、大ブレーク状態になっている模様です。

ご本家セブンイレブンに続いて、ミニストップでも7種類の果物をクレープで
巻いた「フルーツロール」を発売。
高島屋ではマキシム・ド・パリの「恵方ロール」を60個限定販売。
ハイアットリージェンシー博多でも、フルーツと生クリームの「丸かぶりロール」を
4種類販売。

和菓子では、(先週ご紹介した)源吉兆庵が、ようかんや白あんをスポンジケー
キと海苔で巻いた「恵方巻き」を全国のデパートで販売するとか。

パン方面でも、大丸が黒いパン生地でツナやソーセージを巻いた「恵方パン」や
「恵方ロールサンド」が登場しました。

和食の料亭では、京都の「美濃吉」が、タラバガニやウナギの入った、一本
5千円の「特撰恵方巻き」をドドーンと出すそうです。

寿司屋でも、各寿司チェーンが趣向をこらした「恵方巻き」を何種類も作り、
2月3日の予約を受け付けています。

さらに、大阪の阪急百貨店では節分に先立って、京都の壬生寺で海苔の祈祷を
行なったりして、話題づくりに余念がありません。

三重県のある商店街では特大の恵方巻きを家族ぐるみで作るイベントを予定
しています。

「節分って、芸能人が豆を撒く日じゃなかったっけ?」っていう程度の認識の人は、
完全に乗り遅れています。もはや節分は全国的に「巻き物を丸かぶりする日」。

なぜこのように急速に普及したかというと、デパートやコンビニにとって、正月から
バレンタインデー商戦の谷間にひっそりとあった「節分」という季節行事が、
「恵方巻き」という売れる商材を得たことで、一大商機に衣替えしたからです。

これまで、節分用の大豆や鬼のお面を売ったところで、売上はたかが知れて
いましたが、「恵方巻き」や「恵方ロール」が一日に何百万本という単位で売れ
ると、それだけで経済が活性化するパワーが産まれます。

海苔業界、寿司飯業界だけでなく、お菓子業界やパン業界まで、和洋問わず
一時的に需要が伸びるわけですから、皆さん本気になるわけですね。

そこで、PR面から考えていくと「巻き寿司」「ロールケーキ」とくれば、何か変わった

「巻きもの」を、節分にからめた切り口やネーミングで発売すれば、季節の旬な
ネタとしてメディアに取り上げてもらえる確率が高いということになります。

「『なると』に海苔を巻いてかぶりつこう」とか、「サザエ(巻き貝)を食べよう」
「だし巻き玉子(恵方だし巻き)はどうだ」とか「節分には彼に腹巻きをあげよう」
とか、2月3日を「ネジの日」にしてしまえとか・・・いろんなアイデアが浮かんで
きませんか?

あなたの会社には、「巻いて食べられるもの」はないでしょうか?
「○○巻き」に通じるものはありませんか?
来年の節分に向け、北北西の方向に向かって恵方巻きにかぶりつきながら、
新しいアイデアを練ってみてください。

それにしても、「恵方ロール」って、一気に食わなきゃダメ?
丸ごと食うと、おじさんはカロリーオーバーになって後悔しそうです。
全国のケーキメーカーさんは、できるだけ小ぶりのロールケーキをつくってくだ
さいね。

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企業の品格

昨年末、教育基本法の改正や防衛庁の省への格上げなどが国会で
決まりました。(防衛庁は防衛省になってしまいましたね)
ちょうど同じ頃、「国家の品格」という本を読んだりしたもので、
去年の暮れは「日本の歴史と行く末について」ガラにもなく考えてしまい
ました。

「国家の品格」(藤原正彦著)は、日本古来の「武士道精神」を復活させて、
世界から尊敬される国を目指そう、という主旨。これからの日本に必要なの
は理論より情緒、民主主義よりも武士道精神であり、日本が「国家としての
品格」を取り戻せば、世界を救う国になれると結んでいます。

この「国家の品格」。いろんな人の書評を見ると賛否両論ありましたが、
私は素直にうなずける部分が多かったと思います。特に「小学生のうちから
英語や投資について教えるよりも、正しい日本語と道徳をきちんと教える
べきである」という論旨には全面的に賛成です。

英語というコミュニケーションのツールを覚えても、伝える内容が「ビミューに
キモくない?」「マジでうぜー」などというレベルであれば、外人にバカにされる
だけですから。まずはちゃんと日本語で内容のあるコミュニケーションができる
うえでの英語でなきゃ意味がないでしょう、ってことですね。

個人の人格の集合体が社会であり国家なわけですから、日本が良い国になる
ためには、何より「良い日本人」が育たなければなりません。今年の成人式
のニュースを見ていても「大人としての人格」が出来ていない幼稚で未熟な
若者が暴れまわっていました。あんな若者を育てた大人たちの責任は重大
ですね。(私たちも、私たちの親の世代も含め・・・)
そういう面では、こんどの教育基本法が教育の目標を「個人尊重」から「公共
の精神尊重」へと転換したという点だけは評価したいと思います。

企業も同じように「品格」がないといけませんね。
広報というものは、「企業の品格」を社会に示す役割もあるはずです。
では、品格のある企業って何でしょう?

合法的な取引で利益を出しながらお客様に対しても、社会に対しても十分な
価値を還元できる会社、でしょうか。それなら、昔から言われている近江商人
の教え「売り手良し、買い手良し、世間良し」という「三方良し」を実現する会社
のことですね。

売り手と買い手が双方儲けるだけでなく、そこで得られた利益を社会にも還元
して「WIN-WIN-WIN」の関係をつくること。それは近年盛んに言われる
CSR(企業の社会的責任)にもつながります。

逆に言えば、反社会的な企業、自己中心的な企業は「下品な会社」です。
ヒューザー、アイフル、ライブドア、東横イン、村上ファンド、近未来通信など、
昨年話題になったこれらの会社では、経営者の考えが利益至上主義や
拝金主義であって、そこには「誠実さ」も「良心」も感じられません。

下品な会社や経営者からは、いずれお客様も、取引先も、従業員も離れて
いくものです。

そう考えてみると、「企業の品格」は「企業のブランド」にも共通するようです。
イコールではないにしろ、確実に大きな影響を与えるものでしょう。知名度を
高めればブランド価値が上がるわけではなく、「下品な会社・商品は、有名
にはなれてもブランドにはなり得ない」のです。

「国家の品格」の中で藤原氏は、市場原理主義の中で戦いの勝者が全てを
得る「WINNER TAKES ALL」は、武士道からいうと「卑怯」なことであり、勝
負に敗れた者にも情けをかけるという「惻隠(そくいん)の情」が必要だ、とい
うことを書かれています。武士は何より「気品」や「品性」を重んじました。
それならば、日本古来の武士道の精神を学ぶことも、企業のブランド価値を
高める、ひとつのきっかけになるかも知れません。

市場や社会から信頼され愛される企業になるためには、社員個々が「人格」を
備えることが必要。社員の人格が集まって企業が出来上がり、そこからにじみ
出てくるものが「企業の品格」というものだからです。

だから、たとえ中小企業であってもキラリと光るブランドとなるために、誠実さ
や良心を大事にして「品格ある企業」であり続けることが重要なんですね。
若い社員には「儲けるための」社員教育ももちろんですが、社会人としての
モラルや道徳心を叩き込む社員教育がこれから経営者の役目になっていく
のかも知れません。

余談ですが、「国家の品格」がヒットしてから「品格」という言葉が流行語になり
ましたね。昨年の流行語大賞のベストテンにも入っていますが、私はその時点
ではこの本の内容を全然知りませんでした。
そして今週から、日本テレビでなんと「ハケンの品格」っていうテレビドラマまで
始まりました。主演の派遣スタッフに篠原涼子。派遣先の社員に小泉孝太郎。
さてさて、「派遣社員の品格」とはどんなものか?テレビドラマなんか何年も
見てないですが、これはちょっとチェック入れてみましょう。

投稿者 prism : 15:44 | コメント (0) | トラックバック

虚業無常

住友生命保険が12月14日に発表した「創作四字熟語」で、今年の世相を
反映した四文字熟語として「虚業無常」が優秀作品に選ばれました。
このほかには「飲果応報」(飲酒運転問題)や「全国青覇」(ハンカチ王子)
など、なかなか意味深い、というか、うまいこと考えるなあ、と思わず笑って
しまいましたね。

「創作」っていってもモジリとダジャレばっかり。ですが、そんなものでも、
世相を反映しているネタは、こうやって発表すれば必ずニュースになる。
住友生命さん、PRもうまいですね。

さて、「虚業無常」といえば、資本主義のルールや人間としてのモラルを
無視して、巨額の金を集めた「虚業」の経営者たちが、今年は次々と逮捕
・起訴され話題になりましたね。

平家物語の冒頭にある「諸行無常」は「世の中の一切は時の流れとともに
移ろい行く」という意味だそうですが、ライブドアにしても村上ファンドにし
ても、近未来通信にしても、「虚業」の隆盛はほんの短くはかないものなの。
ルールにのっとって、人の心を思いやって、売り手(企業)も、買い手
(顧客)も、そして世間(社会)もすべて良いという「三方良し」を目指さなけ
れば、企業は長く生き残れないということを学んだ一年でもありました。

彼らインターネット世代の経営者たちは、対マスコミのPRの方法も心得て
いたと思います。テレビや雑誌に出まくり、自分のイメージを売り、「時代
の寵児」と言われることで、さらに巨額の金が集まることをよく知っていま
した。

しかし、実態を伴わずに膨らんだ誇大なイメージは、メタボリックシンド
ロームを引き起こす内蔵脂肪のようなもの。いずれ必ず何らかの弊害
をもたらします。たとえば経営者の驕りであり、慢心です。ホリエモンの
「人の心は金で買える」といったセリフは何をかいわんや、ですね。

実は私も、昨年の秋までは、ホリエモンのような「トップをメディアで売る」
というPR手法を素晴らしいと感じ、セミナーなどではベンチャー企業の
PR成功事例としてライブドア紹介していました。われながら、本質を見る
目を持っていなかったことを反省しております。

とはいえ、球団経営やニッポン放送買収、衆議院選挙など、世の中の一
番目立つところに顔を突っ込んで、ほとんどタダで企業の知名度を100%
にした男ですから、その広報的才能は認めずにおれませんが・・・。

こうした「悪質なPR巧者」が目立つおかげで、PR会社の仕事への誤解が
生じているかも知れません。「PRというのは、質の悪いものを言葉巧みに
良いものに見せかけて、一般市民をだます怪しからんもの」という偏見が、
一部の記者さんにあるという話も聞きます。

最近出版された本で、去年の衆議院選挙で自民党のイメージ戦略を主
導したPR会社、プラップジャパンの社長、矢島尚氏の「好かれる方法」が
あります。

この本の中で、矢島氏がPR会社の仕事を面白い表現で書かれていまし
たのでご紹介したいと思います。

***************************
私たちは魔法の杖を振り回してカボチャを馬車にすることはできません。
また、一般の人に催眠術をかけて「このカボチャは馬車だ」と信じ込ませ
ることもできません。その代わり、顔中が灰で汚れている女性の顔を拭
いて、本来の美貌を見出すことはできるかも知れません。さらに彼女を
お城まで連れて行って「この人は王子様のお妃に向いています」とお勧
めするお手伝いもできるかもしれません。

つまり、私たちができること、やっていることはあくまでも、対象が本来持
っている魅力を最大限にアピールするためのお手伝いなのです。魅力を
高める、本来の魅力を知っていただく。その結果、周囲との関係が向上
する。それこそがPRが持つ力なのです。
**************************

PRの仕事は「企業が本来持っている魅力」を、マスコミなどを通じて伝え、
認知度や好感度を上げていくことだという、矢島氏の説明には大きく頷い
てしまいました。

私はやはり、「実業で発展しようとする会社」の経営者の方と一緒に仕事
したい。「虚業」関係の方はお断りですね。

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CSRとPR

失礼ですが、皆さんはCSRってわかりますか?
もちろん、新聞やテレビで見聞きされたことはありますよね。

では、皆さんが誰かから「CSRについて教えてください」と言われたら
どう説明しますか?「できるよ」といえる方、尊敬します。すばらしい。
実は私、CSRについて前々からけっこう関心は持っていたのですが、
新聞を読んでもわかったような、わからないような、で、いざとなると
明解に説明する自信がなかったのです。

11月26日(日)付の毎日新聞に、CSRについて、あるPR会社の社長が
寄稿された記事が載っていました。この記事を読んで「なるほど」と
大きくうなずく事ができたのでご紹介したいと思います。

記事から引用すると「残念なことに、日本企業のCSRには『バイ・ミー』
(わが社の製品を買って)の期待が見え隠れしていて、本来のCSRの
基本である『ラブ・ミー』(わが社を好きになって)の精神が根付いて
いないのではないか。
(中略)CSRという言葉に社員が違和感を覚えるようなら、それに代えて
『ラブ・ミー・カンパニーを目指して』をキャッチフレーズにするのも一案だ」
通常の企業活動の目的は売上目標の達成、利潤の追求であり、
そのためのメッセージは「バイ・ミー」であるのに対し、CSRは社会からの
信頼を勝ち得るための取り組みであり、発信すべきメッセージは
「ラブ・ミー」なのだとのこと。

この方は、アメリカンファミリー生命保険(アフラック)を例にあげ、
「アフラックは小児ガンその他の重い病気で入院する子供の看護のために
地方から上京する家族に、東京の亀戸と浅草橋に宿泊施設『ペアレント・
ハウス』を用意している。看護のための精神的かつ経済的なサポートが
目的で、宿泊費はわずか1日1,000円という」
といった、ニュース性があってアピール度の高いCSR活動を企画するのが
欧米の企業はうまいと言っています。
確かに、地球環境の保護や人権問題などに取り組んでいるというテレビ
コマーシャルや新聞広告は、日本企業よりも外資系のほうが目立つような
気がしますね。

私は以前、広告と広報の違いをこの「バイ・ミー」と「ラブ・ミー」に分けて
考えたことがあります。

広告は、自社の商品をできるだけ多くの人に買っていただくために発信する
メッセージであり、その効果は売上の向上という尺度で量ることができます。
一方で、広報PRの立場から企業が発信するものは、わが社のことを知って、
理解して、好きになってほしいという「ラブ・ミー」のメッセージでなくては
ならない、ということです。

つまり、「企業PRとCSRは切っても切れないカンケイ」にあるわけです。
じっさい、企業の広報活動の対象となるマスコミの役割自体が、「社会的に
価値のある情報を報道する」ことですから、社会的に意義のある企業の
取り組みが大きく紹介される一方で、自社の利潤だけ追求する企業や
反社会的な企業は、経済部には無視され、社会部からは徹底的に叩かれる
ことになります。

社会から愛してもらうためには、愛される資格がなくてはならない。
一橋大学の伊藤邦雄先生の言葉を借りると、SCRは「一番下が
コンプライアンス、二番目が企業倫理、一番上が社会貢献という3層構造」
になっているそうです。

簡単にいえば「(法的に)悪いことをしない」「(人として)正しいことをする」
「社会のためになることをする」という3ステップ。

一個人に置き換えれば「決められたルールに従う」「正義を守る」
「人のために尽くす」ということにもなります。

CSRは企業として、人として、周りのみんなから愛されるための必
要条件であって、この3層構造を頭において企業活動を進めていくことがいま、
それぞれの企業に最低限求められているわけです。

あとは自社のCSRへの取り組みをどうやって社会に対して伝えていくかです。
社会貢献についてみると、日本には「陰徳」という言葉があって、「良い行いは
人に知られないほうが良い」という考えがあったようですが、これは
建前だけの話。企業にとってみれば、良い行いをしても黙っていては
企業価値が高まりません。

PRの面から言うと「悪いことが報道されれば一気にブランド価値が下がる。
(だから悪いことは絶対にしない)」「良いことが報道されればブランド価値が
高まる。(だからできるだけ良いことをしてできるだけ皆に知らせる)」という
単純な図式になります。
良いことはひけらかす必要はありませんが、広く知ってもらうためには
情報を開示していくほうが良いわけですね。

また今後は、企業が社会的に意義のある「良いこと」をしようとするとき、
ただ単にボランティア活動をやるよりも、「できるだけ多くの人に良い影響を
及ぼしたい」「できるだけ多くの人に知ってもらい、共感してもらいたい」など、
創意工夫したシナリオをつくって、世の中に広く知らせていけるような事業を
進めていくべきだと思います。

そのほうが、参加する社員のモチベーションも高まるし、企業のブランド価値も
高まっていくと思います。

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「地域ブランド」認定のハードル高し!

いま全国のいろんな団体が「地域ブランド」の認定取得に取り組んでいるのはご存知ですね。

今年4月の改正商標法の施行で、地域名と商品名を組み合わせた
「地域団体商標」が新設されました。
これを受けて、地場産業の協同組合などが「おらが町のブランド化」を目指して
続々と手をあげているもので、出願数は10月末で600件を超えています。

去る10月27日に特許庁から、第一弾の審査結果が発表されました。
認可されたのは「京人形」「長崎カステラ」「関あじ・関さば」「小田原蒲鉾」など52件。
残念ながら、四国地方の案件は一件も含まれていません。

これは4月に申請された374件分が対象で、認可割合は13.9%。
地域ブランドの第一人者であるブランド総合研究所社長の田中章雄氏からの情報では、
「その他の322件のうち10件はすでに拒絶が確定し、残りは拒絶見込み、
または資料不十分で再度資料の提出が求められている。
最終的に約200件が拒絶される可能性が大きい」とのことです。

地域ブランドの認可基準は、すでにその商標が一般的に使われていて、
近県まで広く知られていること、商品であれば近県や首都圏などに
広く販売されていることなどがあります。
また、ブランドの知名度が、申請した団体のPR活動によって
向上したものかどうかも判断されます。
れらの条件を満たして、自信を持って出願できている団体がどれだけいるのでしょうか?

「他所が手をあげているから取りあえずうちも」といった安易な考えで
出願しているケースは、ことごとく拒絶されるようです。
また、「八丁味噌」と「愛知八丁味噌」をそれぞれ別の団体が出願して
「本家争い」をしているといったものも、却下されています。
今のところ、特許庁のハードルが思ったより高いようですね。

現時点で四国からは「なると金時」(徳島)、四万十川の青海苔(高知)、
西宇和みかん(愛媛)などが申請を済ませていて、香川県からは「庵治石」と
「小豆島手延素麺」が出願されているようですが、さて、どこのブランドが
「地域団体商標」と認定されるのか。審査の行方が気になります。

というのも実は私、今年から中小企業基盤整備機構の地域ブランドアドバイザーを
拝命し、すでにいくつかの団体の地域ブランドづくりのお手伝いをしています。

各団体の方々の熱意や努力は外部からではなかなか見えませんが、中に入って
理事さんや事務局の方々の声を聞いてみると、自分たちの地地域と商品を
世に知らしめたいという思いを皆さん強く持っておられます。

私たちも何とか地域ブランド化を成功させて、地域の活性化に貢献できたらという
気持ちで取り組んでいるところです。

地域ブランドは、特許庁の認定を受けたからといってそれで商品の売れ行きが
良くなったり、人が集まってくるものではありません。

ニセモノの排除には効力を発揮しますが、これも商標や流通の管理がしっかり
できていなければニセモノを特定することもできません。

地域団体商標として認定されてもされなくても、自分の地域の産物に誇りを持ち、
品質を高めて、地域ぐるみで力を合わせてPRに取り組んでいく姿勢が、一番大事なこと。

各団体が「地域ブランド化」というひとつの目的の元に内部の意見を摺り合わせて、
温度差をなくし、地域の結束を高めていくことができる、というのが、
今回の改正商標法のメリットだと思います。

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ワールドトレードセンターとスターバックスの評判

ニューヨークの同時多発テロから5年。
この10月、事件を題材に「ワールド・トレード・センター」の映画が公開されるそうです。
オリバー・ストーン監督がこの実話をどのようにリアルに描くのか、ぜひ見てみたい
映画です。

こうしてアメリカでは、あの事件をいつまでも記憶にとどめようという取り組みが
続いているようですね。

そんな中、この日をきっかけに思わぬ窮地に陥ったというある有名企業の話を本で
読みました。実は私も知らなかったし、あまり広く知られていないのではないかと
思いますので、ご紹介します。

その企業は「スターバックス」。スターバックスといえば皆さんご存知、世界のコーヒ-
ファンに愛されているおしゃれなカフェですね。ブランド戦略の教科書に必ず出てくる
ほど巧みなPRで、ブランド価値の高さでは世界トップクラスといわれる優良会社です。

そのスターバックスがなぜ窮地に陥ったのか。「レピュテーション・マネジメント」
(ロナルド・J・オルソップ著、日本実業出版社)に書かれた内容によりますと・・・

==================================

同時多発テロが起きたその日、現場で懸命の救出作業をしていた救急隊員が、
最寄りのスターバックスの店舗に駆け込んで、水のボトルを求めた。すると、店員が
その水の代金を要求したという。

「テロ現場で救助を待っている人のために水を求めた救急隊員に、スターバックスが
130ドルを請求した」という話は、数時間のうちにインターネットに流れて、Eメールや
チャットを通して全米に広まった。

「救急隊員に代金を払えなんて信じられない」「非常事態に水さえ無料で提供しよう
としない会社はふざけている」「こんな非常時に儲けようとする会社なんて」など、
スターバックスを非難するメールが全米で飛び交い、一気に不買運動に発展した。

もともとは、店頭にいた社員ひとりの軽率な対応がきっかけだったが、これによって
スターバックスは突如として全米を敵に回し、それまで築いてきたブランドイメージ
に一気に泥を塗ることになった。

また、これに輪をかけたのが、スターバックス社の経営陣の反応があまりに
鈍かったこと。数日たって謝罪し、130ドルをレスキュー会社に払い戻したが、
その後のプレスリリースで保身と取られるような釈明をしたことで、「対応が
あまりにも遅くて弁解がましい」としてさらに反感を買った。

=================================

著者のオルソップ氏は「スターバックスはそれまで、最も働きやすい会社として
アメリカでも評判が非常に高く、現場で働く社員が企業ブランドの代表者である
ことを認識していたはず。
それにも関わらず、アメリカ史上最大の悲劇の中で、大失敗を犯してしまった。
このことは、単なる一店員の判断ミスというだけでなく、同社に社会的責任の理念が
欠如していたことを示している。スターバックスの本社は自社の評判の高さを
過大評価し、インターネットや口コミの力を過小評価していた」と書いています。

情報が光の速度で全世界を飛び交う今の時代、ほんのささいな出来事が発端と
なって企業がダメージを受ける可能性が大きいのです。小さな事件が世間に
知れ渡る前に対処して、問題にならないうちにリスクの芽を摘み取れればいいの
ですが、今はどんなに企業が努力しても、情報拡散の早さには対処しきれません。
まさに「悪事千里を走る」ですね。

そうして対応が後手に回ったり、言い訳や保身が見え隠れしたりすると、ブログや
2ちゃんねる、SNSなどあらゆる方面から容赦ないバッシングが浴びせられて、
立ち直れなくなってしまいます。

幸い、この騒ぎはやがて沈静化し、スターバックスのブランド価値は相変わらず高い
位置をキープしています。でも、いつまた、どんなきっかけでそのブランドが窮地に
立たされるかも知れません。

このエピソードは、つい最近のパロマ工業のガス中毒事件を思い出させます。
対応の遅さ、言い訳、責任転嫁・・・。あまりにもお粗末な対応で、名古屋の老舗
企業の評判が一気に地に落ちてしまいました。

皆様の会社でも、「うちは評判がいいから」「ブランド力があるから」とタカをくくって
いると、何かのミスやトラブルが火種となって、ネット上で炎上してしまうことに
なりかねません。

言えることは、社員の行いが会社の評判に与える影響は計り知れないほど大きい、
そして、評判は非常にもろいもので、築き上げた評判を守るためにはどんなに用心
しても用心しすぎることはない、ということです。

投稿者 prism : 21:56 | コメント (0) | トラックバック

「受験生応援商品」に便乗せよ!

「キットカット」で「きっと勝つ」、「カール」で試験に「受かーる」。年明け以降の受験シーズンにあわせて、食品や菓子メーカーが、「合格」にからめた語呂あわせの商品などを続々と発売する。「キットカット」などはもともと、受験生間の口コミで広がった「ゲンかつぎ商品」だが、「無視できない大きさの市場に成長している」として新規参入する企業も現れている。(毎日新聞 2005年12月23日)

 今年も受験シーズンがやってきました。結果によっては人生を大きく左右する高校・大学受験。合格できるなら藁にもすがりたいという受験生たちの心理をついた商品が、数年前から目に付くようになりました。でも今年はなんだか、そうした「ゲンかつぎ商品」がブームの様相。新聞・テレビに連日報道されてすごいことになっているようです。

 先ほどの毎日新聞の記事によると、99年ごろにネスレの「キットカット」を福岡弁の「きっと勝つと」にかけて受験生たちに人気が出たのが最初といいます。「単なる駄洒落じゃん」と思う面もありますが、日本古来のゲン担ぎもほとんど駄洒落がらみですよね。おせち料理のメニューなんかも「よろ昆布」とか「マメに暮らせるように」とか、駄洒落だらけ。

そこで、他にどんな商品があるかと調べてみたところ、お菓子ではカール(受カール)、キシリトールガム(きっちり通る)、ハイレモン(入れるもん)、コアラのマーチ(寝てても落ちないから)、さくさくパンダ(サクラ咲く)・・・。

これらは受験生の間で自然発生的に「縁起もの」とされて広まった商品ですが、メーカー側も期間限定受験生バージョンなどを作ってPRにつなげているようです。グリコは「ポッキーでキッポー(吉報)」、森永も「フレーフレー、チョコフレーク」なんて、受験生そっちのけで言葉遊びしてるとしか思えないのもありますが。

そのほかでは、マルハが「合格ちくわ」(DHA入りで頭に良く見通しが明るい)、紀文が「受験生応援カマボコ」、JR東日本は「合格祈願弁当」を限定販売。ワコールはタコのぬいぐるみ付きのショーツ「おくとパス、はくとパス」。このへんはあまり売れそうにないような・・・。

中小企業では静岡の木村飲料がつくった「必勝合格ダルマサイダー」が品切れ状態の大ヒット。靴下問屋あしのつぼが発売した「すべり止め付きお守りソックス」も結構売れているといいます。

オーストラリアのカンタス航空グッズ(今まで落ちたことがない)などもお守りとして密かな人気だと、ある雑誌に載っていました。

 つまり、「受験シーズン」という季節性があり、トレンドがあり、「受験生」という明確なターゲットが見える商品は、メディアの格好のニュースネタになります。

以前に書いた「今年の漢字」が毎年12月に必ず報道されるように、「受験生応援商品」もこの時期には「季節の風物詩」としてメディアが特集で報道してくれる可能性が高いということです。
 
あなたの会社にも、「ゴウカク」とか「ハイレル」「ウカル」「カツ」などの語呂あわせができる商品はありませんか?どんなコジツケでもアリです。 PR効果狙いの話題づくり商品でも良いですが、うまくハマれば、毎年1月、2月の売上げに貢献するドル箱商品ができる可能性も。

さあ、頭をひねってみんなで駄洒落を考えよう!ネバネバの納豆食って「ネバー・ギブアップ」って、どうよ。

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日々是新たに。明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
新年のご挨拶に代えて、松下幸之助さんのことばを引用させていただきます。

 年があらたまれば心もあらたまる。心があらたまればおめでたい。正月だけがめでたいのではない。心があらたまったとき、それはいつでもおめでたい。
 きのうもきょうも、自然の動きには何ら変わりはない。照る陽、吹く風、みな同じ。それでも心があらたまれば、見るもの聞くものが、みな新しい。
 年の始めは元日で、一日の始めは朝起きたとき。年のはじめがおめでたければ、朝起きたときも同じこと。毎朝、心があらたまれば、毎日がお正月。あらたまった心には、すべてのものが新しく、すべてのものがおめでたい。
 きのうはきのう、きょうはきょう。きのうの苦労をきょうまで持ち越すことはない。「一日の苦労は一日にて足れり」というように、きょうはまたきょうの運命がひらける。きのうの分まで背負ってはいられない。毎日が門出である。
 日々是新なれば、すなわち日々是好日。素直で謙虚で、しかも創意に富む人は、毎日が明るく、毎日が元気。
 さあ、みんな元気で、新しい日々を迎えよう。    松下幸之助著 「道をひらく」 より

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