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四国の元気な中小企業のブランドづくり

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遅ればせながら、高松の街で見た2009年の初日の出です。

1月9日、中小機構四国支部で私たちが取り組んでいる「地域資源活用プログラム」の
認定企業さんを集めた勉強会が開かれました。

参加されたのは四国4県の中小企業で、地域の特産品や技術を使って新しい商品・
サービスをつくり、全国に売り出そうとしている企業の経営者の方々(約30社)。

今回のテーマは「ブランドづくり」。

各県で自社商品のブランディングに取り組んでいる企業から、それぞれにブランド
づくりに関する考えかたについて、事例をもとに紹介をしていただきました。

香川県東かがわ市の醤油メーカーで、業界初の粉末醤油「ソイソルト」を開発した
㈱かめびしの岡田佳苗社長は、若くてアグレッシブな女性社長。

東京や外国に出かけた際に一流レストランを訪ねて、シェフに面会を求め
「一度ためしに使ってください」と直接商品サンプルを渡すのだそうです。
そのあと何度もフォローして、有名シェフのサポートをとりつけることで、
自社商品のブランド価値を高め、百貨店や小売店への商談に生かすのです。

岡田さんの「直撃作戦」はPR面でも効果を発揮していて、新しい取り組みを始める
ときには、過去に取材してもらったマスコミの記者に片っ端から電話して、取材を
要請するのだとか。
記者というのは、一度取材したことがある相手先であれば安心できるので、
二度三度と取材に来てくれるものです。
こうして徐々にマスメディアへの露出を増やすことで「メディアがメディアを呼ぶ」
サイクルを作り上げているわけですね。

高知県四万十町の道の駅「四万十とおわ」を運営する㈱四万十ドラマの畦地履正
社長は、「四万十新聞バッグ」を持参。
6年前に農家の主婦が考案して誕生した「新聞でつくったエコバッグ」がマスコミを
通じて注目を集め、海外からも注文が相次いでいるエピソードを披露。
高知県を代表する観光資源「四万十川」のブランドを最大限に生かして、その地域
にしかない名産品を次々と開発し、山間部の小さな町に大きな経済効果を
もたらしています。
四万十川の自然と人を基本に、天然の良さをアピールするという軸が全くぶれる
ことなく継続されている取り組みには脱帽です。

徳島県で水産品の加工販売を行う㈱ヒロ・コーポレーションの四宮浩さんは、
徳島県阿南市の沖合いで獲れる鱧(はも)を「巴はも」と名づけ、関アジ・関サバや
下関のフグ、山陰の松葉ガニなどに並ぶブランド魚として日本中に広めたいと
いう意気込みを発表。
四宮さんみずから単身で「巴はも」ののぼりを持って東京に乗り込み、人通りの
多いところで宣伝するとのこと。
こうしたゲリラ戦略は、一見効率が悪いようにも見えますが、どこかでマスコミの
アンテナに引っかかってメディアに取り上げられればそこからブレイクする可能性を
秘めています。

そのほか、デザイナーとのコラボをきっかけに、手袋からファッション小物の分野に
事業転換して成功した㈱ルボアの林周二社長、松山市沖に浮かぶ小さな島“中島”
であなごの陸上養殖を行い「活媛あなご」として新しい食材の提案を続ける㈱活媛の
中山仁助社長も登壇し、自社のブランド戦略を披露していただきました。

どの企業の経営者も、それぞれに際立った特色をうまくPRに結び付け、商品の
付加価値を高める取り組みを実行されています。
その手法やプロセスは異なりますが、モノを売り、事業を伸ばしていくにはブランド作り
が重要であることを皆さんよく理解し実践されていて、かえって私の気づかなかった
ことを教えていただきました。

一番刺激になったのは、経営者の皆さんの、“思いの強さ”と“常識を超えた行動力”
です。

それぞれの経営者の周りにはオーラが漂っていて、“売れる空気”が満ちています。
低価格競争、薄利多売の苦しい経営から脱却するために、こうして経営トップが率先して
ブランドづくりに取り組んでいくしかないんですね。

ブランドというのは、お客様の心の中に育てるもの。商品にネーミングやロゴマークを
付けるだけでブランドが出来上がるものではないのです。
ブランドは赤ん坊と同じで、生まれたらミルクを飲ませてごはんを食べさせて、服を
着させて、教育して、ゆっくりと育てていかなければならないものです。

そのミルクやごはんの変わりになるのが「情報」だと思います。
商品や企業の価値を、あらゆる手段をもって多くの人に知ってもらい、理解してもらい、
好きになってもらうために情報発信を行うこと。

そしてそれは、PRの本質に他ならないわけですね。

「PRを通じたブランドづくり」。PRISM通信は今年もこのテーマで一年頑張って
情報発信していきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


投稿者 prism : 2009年01月16日 21:59

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