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「地域ブランド」認定のハードル高し!
いま全国のいろんな団体が「地域ブランド」の認定取得に取り組んでいるのはご存知ですね。
今年4月の改正商標法の施行で、地域名と商品名を組み合わせた
「地域団体商標」が新設されました。
これを受けて、地場産業の協同組合などが「おらが町のブランド化」を目指して
続々と手をあげているもので、出願数は10月末で600件を超えています。
去る10月27日に特許庁から、第一弾の審査結果が発表されました。
認可されたのは「京人形」「長崎カステラ」「関あじ・関さば」「小田原蒲鉾」など52件。
残念ながら、四国地方の案件は一件も含まれていません。
これは4月に申請された374件分が対象で、認可割合は13.9%。
地域ブランドの第一人者であるブランド総合研究所社長の田中章雄氏からの情報では、
「その他の322件のうち10件はすでに拒絶が確定し、残りは拒絶見込み、
または資料不十分で再度資料の提出が求められている。
最終的に約200件が拒絶される可能性が大きい」とのことです。
地域ブランドの認可基準は、すでにその商標が一般的に使われていて、
近県まで広く知られていること、商品であれば近県や首都圏などに
広く販売されていることなどがあります。
また、ブランドの知名度が、申請した団体のPR活動によって
向上したものかどうかも判断されます。
れらの条件を満たして、自信を持って出願できている団体がどれだけいるのでしょうか?
「他所が手をあげているから取りあえずうちも」といった安易な考えで
出願しているケースは、ことごとく拒絶されるようです。
また、「八丁味噌」と「愛知八丁味噌」をそれぞれ別の団体が出願して
「本家争い」をしているといったものも、却下されています。
今のところ、特許庁のハードルが思ったより高いようですね。
現時点で四国からは「なると金時」(徳島)、四万十川の青海苔(高知)、
西宇和みかん(愛媛)などが申請を済ませていて、香川県からは「庵治石」と
「小豆島手延素麺」が出願されているようですが、さて、どこのブランドが
「地域団体商標」と認定されるのか。審査の行方が気になります。
というのも実は私、今年から中小企業基盤整備機構の地域ブランドアドバイザーを
拝命し、すでにいくつかの団体の地域ブランドづくりのお手伝いをしています。
各団体の方々の熱意や努力は外部からではなかなか見えませんが、中に入って
理事さんや事務局の方々の声を聞いてみると、自分たちの地地域と商品を
世に知らしめたいという思いを皆さん強く持っておられます。
私たちも何とか地域ブランド化を成功させて、地域の活性化に貢献できたらという
気持ちで取り組んでいるところです。
地域ブランドは、特許庁の認定を受けたからといってそれで商品の売れ行きが
良くなったり、人が集まってくるものではありません。
ニセモノの排除には効力を発揮しますが、これも商標や流通の管理がしっかり
できていなければニセモノを特定することもできません。
地域団体商標として認定されてもされなくても、自分の地域の産物に誇りを持ち、
品質を高めて、地域ぐるみで力を合わせてPRに取り組んでいく姿勢が、一番大事なこと。
各団体が「地域ブランド化」というひとつの目的の元に内部の意見を摺り合わせて、
温度差をなくし、地域の結束を高めていくことができる、というのが、
今回の改正商標法のメリットだと思います。
投稿者 prism : 2006年11月05日 00:06
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